10月の話、ある晴れた日、横浜の三渓園に行った。
車で湾岸を走ると断崖絶壁が見える。
東京から向かうと、左手は工業地帯、
そして右手には…
そこだけ時間が止まってしまったかのような景色をいつも走りざまに見ていた。
三渓園。
今回やっと中に入ってゆっくり回ることができた。
ところどころに、建物の説明文だけでなく、昔の写真、特に当時の人が写ってるものもあるので
時の流れを感じるのだ。
最後には、写真はないが、松風閣という廃墟(関東大震災で焼失)を通り展望台へ。
そこからの景色は・・・
残念・・・!
タイムスリップの庭園散歩は、この景色で一気に現実に呼び戻された。
もう一枚、白黒で。
過去の色に現実が重なり、不自然だ。
先日会った人は、小さいころ近くで泳いでいた、とのこと。
約50年でかなりの変化なのだろう。
都内でも、川の上など首都高速が架かっているのが当たり前の風景に足を止め、
架かる以前の景色を想像して、思いを馳せる。
今でこそ見慣れた光景だが、当時は愛着のある景色を奪われ戸惑う人も多かったのではないだろうか。
町の変化の裏には人々の想いがある。
町の変化の裏に今後も人々の思いが募っていくのだろう。
50年後はどんな景色になっているのだろう。
私がこの世で見ているかはわからない、が。